まず最初にお話ししなければならないのが、この1/4ルールというシステムを作り上げたのは、つくば市にある春日学園少年野球クラブさんです。
私自身、今の少年野球の文化や競技人口減少に疑問を抱いてる時にたまたま春日学園少年野球クラブさんのホームページを見つけ、見学させて頂いたのが始まりでした。
そして実際に見学させていただき、今まで自分が持っていた疑問や不安が全くなく、子供達がのびのびとしていて自ら考えながら無駄のない練習を行なっており、心の底から理想のチームだと思わせてくれました。
私も是非このようなチームを作りたいとお願いしたところ承諾を得ることができチームを立ち上げることが出来ました。
1/4ルールとは?
週末の練習は基本的に土曜、日曜のどちらか半日(大会前、試合、紅白戦は除く)。
練習は強制ではありませんし、ご予定があればお休み頂く事は問題ありません。
ただし1/4の練習に来れないとなかなか上達は見込めないことをご理解ください。
さらにご理解頂きたいのは野球が大好きで毎週一生懸命練習に来ている子供、自主練をしている子供がたくさんいることです。きっと彼らは試合に出たくて活躍したく1/4の練習に来ているはずです。
なぜ1/4ルールかというと、「野球肘」の防止と親御さんへの負担です。
「野球肘」は小学生から中学生頃まで多いケガです。
原因はいくつか考えられますが、私達が防げることはまず投げさせ過ぎないことです。
また野球には独特の非効率なルールがあり、その際たる例は「お茶当番」です。
平日、ご両親とも働き、土日はボランティアで「お茶当番」。
これでは野球離れになってしまうのも分かります。
土日とも朝から晩まで練習となると、やはり断念せざるを得ません。
私達が考える少年野球とは「勝利至上主義」ではなく「勝ちに行く姿勢の奨励」だと考えています
勝利至上主義とは、何が何でも勝ちに行く事です。
エースに連投させたり、ゲガをおしてまで出場させたり、対戦相手を尊重しない作戦など。
私達のチームにはこのような考えは全くありません。
しかし勝ちに行く姿勢は大切な事ですし、チームで活動している以上子供達が勝利を目指す事は当然であります。
ただし勝ちに行く姿勢を大人の怒声罵声、押し付けなどでマインドコントロールするのは論外です。
チームはコーチ達が子供達に正しい方向へ導いてあげれることを大切にしています。
スポーツとは楽しみ、ルールを守り、勝利を目指す事です。
この押し付けではない事のチームの最大の特徴はノーサインです。
大人から出すサインは一切ありません。
もちろん選手同士が考えたサインやバント、盗塁は大歓迎であり、
子供達がルールを理解し自ら考え出したのなら成功であれ失敗であれ拍手喝采でいいのではないでしょうか?
まだ10歳前後の小学生の子供達は甲子園出場、プロ野球選手、などの多くの夢を持っているはずです。
ただ長い人生で理由は何にせよ野球を諦めてしまう子の方が多いはずです。
(ただ怪我を理由に断念はとても悲しいです。)
それでも大人になり、様々な職業についた時に、あの時野球をやっていてよかった。
自分に子供ができた時、一緒にキャッチボールしよう、一緒に球場に野球を見に行こう。
そう思って頂けたら本当に嬉しい事です。
今後チーム運営には親御さんの協力は必ず必要になります。
しかし私達は親御さんの負担も1/4程度でいいのではないかとも思っています。
試合の時は可能な限り応援に来て頂ければと思っています。きっと子供達は親御さんに見てほしいはずです。そしてご自身の子供だけでなくチームのみんなを応援して下さい。
試合の後は、まず今日は楽しかったか聞いてあげて下さい。
主役は子供達であり大人達ではありません。
もし大人達が勝ちたいと思ってしまったら、その瞬間からそのチームは子供達のものではなく、大人達のものになってしまうはずです。
だだどうしても試合時は対戦相手やこれまでの文化がある以上、チームから審判を出さざるを得ない事はどうしようもありませんのでご協力をお願いしています。
野球経験がないお父さん達にはチーム内で審判講習を年に数回行なっておりますのでご参加いただいております。
また公式戦の主審などは派遣審判などにお願いしているので、まずは練習試合の塁審からで大丈夫です
理想のチームにはまだ経験も知識も足りていませんが、この取り組みや考えに賛同して頂けましたら幸いです。
ウェルフェア(welfare)
ウェルフェアとは幸福な、快適な生活、福利などの意味です。
発祥はリスペクト先進国であるイングランドサッカー協会。
サッカー界では下部組織まで浸透しています。
ウェルフェアの活動は暴力、暴言を『しない、させない、許さない』
・暴力根絶の問題に取り組むという意思表示。
・指導者が意味もなく罵声、罰則を与えてはいけない。
・管理、監視、取り締まり、処分をするのではなく、あくまで仲間として気づいたことを伝えれる環境作り。
・指導者と選手の関係性だけでなく、相手チーム、審判に対してもリスペクトを忘れない。
私達のチームはこの考えに賛同しています。